付け焼き刃な33日間の物語
ドーケイ、ホーテイ、クソメン割田の実録
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ノロノロと、亀が如く、完走メダルだけは持ち帰ろう。
オレの名は亀無、亀は被ってても、亀が如く・・・
割田はこの一カ月で自虐ネタが一気に増えた。
本人は気づいていないが。。。
最後尾でスタートを待つ割田はこの時間を楽しみにしていた。
毎年、スタート前の進行を務めるロニの声が好きだからだ。
彼女がパーソナリティの「K-mix RADIOKIDS」を割田はよく聴いている。
が、結局毎年思うことがある。
勝俣よぅ、オレは「シャ―!」が聞きたいよぅ・・・
まったく緊張感なく割田はスタートした。
この日は快晴。
目に入る全てが爽快、割田は景色を楽しんで走っていた。
かわいいボランティアの女の子。
路上脇で応援する女子高生。
偶然に前を走るグラマラスな女性ランナー。
割田は給水、給食でなるべくかわいい女の子からもらうようにした。
ゴール後のメダル、タオルをなるべく好みの女の子からもらうようにした。
クソメン割田は終始ブレていなかった。
走ってると、いい事あるなぁ・・・
電車を待つ割田はそう思った。
割田亀無、彼は邪まな気持ちでこれからも走り続けるだろう。
終わり。
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